おはようございます。Aoiです。
今年の夏は梅雨時期もあまり雨が降った印象もなく、ひたすら「暑い!」と感じる夏でした。9月に入り若干秋の気配を感じるようになってきました。
高気密・高断熱住宅では全館空調管理が容易にできます。一条工務店「i-smart」を建てた我が家ではハウスメーカーNo.1の性能を最大限に利用するためにエアコンでの24時間全館冷房を実施しています。
これは室温を下げる目的もありますが、エアコンによる除湿効果を発揮させて全館相対湿度60%以下にすることでアレルゲンの元であるダニ・カビの発生を抑制します。
大変快適な生活を送っていますが、気になるのは電気代です。今回はHEMSのデータを元に6月~8月の消費電力及び電気代をまとめましたので紹介します。
我が家の基本情報
メーカ:一条工務店
商品名:i-smartⅡ
建坪:約35坪
家族構成:4人想定(現状3人)
間取り構成:3LDK+書斎+ランドリールーム
我が家の全館冷房のやり方
2階の現在使用していない子供部屋に10帖用のエアコンを設置して24時間稼働させ全館冷房を実施しています。
高気密・高断熱住宅では小型のエアコンで全館冷房させる能力を十分に兼ね備えています。
エアコンでよく見る「〇〇帖用」というのは昔の断熱材の入っていない日本家屋を基準にしているため、現在の断熱性・機密性能が飛躍的に上がった住宅で部屋相当の能力を持ったエアコンを設置すると完全に過剰性能となるので注意するようにしましょう。次世代省エネ基準に準拠した住宅であれば20帖のLDKは6帖用のエアコンで十分に補うことができます。
本当にエアコン1台でできるの?と思われるかもしれませんが、冷気は降りる性質があるのでリビング階段を通じてLDKにうまく冷気が行き渡っています。猛暑日は日射により躯体が熱を持つためなかなか1階の室温が下がらずにLDKに設置したエアコンを補助的に使用することが何日かありましたが、基本的には以下3点を併用して全館冷房を実施しています。
・2階エアコン1台
・エアコンの冷気をホールに行き渡らせるためのサーキュレーター
・LDKの扇風機
外気温が低くて湿度が高い日は「再熱除湿」を使用しています。「再熱除湿」とはその名の通り再び熱するという意味で冷やして除湿した空気をそのまま送風するのではなく、暖めなおすために室温の低下を防ぎつつ除湿することができます。暖めるという工程があるため、消費電力が大きくなりますが、「室温を下げずに除湿する」という目的のためには必須の機能です。必ず「再熱除湿」機能付きのエアコンを選ぶようにしましょう。(搭載していないメーカもあります。)
↑全館冷房実施後の各部屋の状況。外気温31.8度、湿度58%に対して各部屋室温が下がり、相対湿度60%以下となっている。
エアコン消費電力と電気代まとめ
我が家の全館冷房実施しているエアコンの消費電力と電気代がいくらだったかと太陽光発電の余剰買取のため、昼間の電気代がかからずにかなり安い電気代となっていますので、仮に30円/kWhだった場合の電気代を参考までに記載しています。
我が家の電気料金単価(北陸電力)
富山県に住む我が家は北陸電力になります。
「くつろぎナイト12」というプランで夏季は平日昼間:34.31円/kWh、夜間:12.28円/kWhとなり、土日祝日は平日昼間:19.28円/kWh、夜間:12.28円/kWhとなります。
また、我が家では太陽光発電システムを搭載しており、容量は10.5kWなのですが、余剰電力買取方式のため昼間の発電分は自己消費に充てますので昼間のエアコン電気代はほとんどかかりません。
条件
エアコンの稼働条件は以下の通りです。
風量:微風(5段階のうち最弱)
温度設定:
外気温25度以上で日射がある場合・・・冷房(22度設定)
外気温25度以下で日射がない場合・・・再熱除湿(25度設定)
目安としてはこんな感じですが、実際は感覚で切り替えしていました。
昼間は冷房、夜は再熱除湿というパターンも何日かありましたが、今年の夏は昼間の日射取得があると蓄熱して夜も暑い日が多く、ほとんど冷房を使用していました。 2階にエアコンがあるということで見に行くのも億劫となり、状態の把握ができておらず、エアコンが稼働せずにサーモオフ(送風)状態になっていたことも多々あったと思います。
6月
6月は梅雨の時期となりますね。低温多湿となる時期なので再熱除湿を多用することになるかと思いましたが、雨が意外と少なく、冷房もかなりの頻度で使用していました。赤ハッチングは電気使用量が5kWh以上となっている日です。
電気使用量合計:80.55kWh
電気代(太陽光発電余剰買取)合計:455円
電気代(30円/kWhで仮に計算した場合)合計:2,420円
↑消費電力の内訳。エアコンは2位となっている。
7月
7月は後半が特に暑く、表も真っ赤になっています。あまりに暑すぎて1階の室温が思うように下がらず、風量を強くしましたが結果うまくいかず、また戻しました。黄色ハッチングはその影響で一時的に消費電力が上がっています。結局、1階エアコンを補助的に稼働させつつ乗り切りました。
電気使用量合計: 169.65kWh
電気代(太陽光発電余剰買取)合計:1,184円
電気代(30円/kWhで仮に計算した場合)合計:5,089円
↑消費電力の内訳。エコキュートを抜いてエアコンが1位に浮上。
8月
8月も引き続き暑い日が続きましたが、7月のほうが厳しかった印象です。
電気使用量合計:125.54kWh
電気代(太陽光発電余剰買取)合計:954円
電気代(30円/kWhで仮に計算した場合)合計:3,736円
まとめ
今回は一条工務店「i-smart」で建てた我が家で24時間全館冷房を実施している2階エアコンの各月の消費電力と電気代をまとめて紹介しました。
6~8月をまとめると以下の通りとなります。
電気使用量合計・・・295.19kWh
電気代(太陽光発電余剰買取)・・・2,593円
電気代(30円/kWhで仮に計算した場合) ・・・11,245円
7,8月は消費電力の割合としてはエアコンが1番多かったのですが、突出しているわけではなく24時間稼働しているにも関わらずそこまでの消費電力ではないという印象を受けた方が多いのではないでしょうか?
夏場はお湯をそこまで使わないというのがエコキュートを抜いてエアコンが1位になった理由でもあります。
電気代については地域によって電気料金単価は違いますので当てはめていただきたいと思います。
また、我が家では太陽光発電システムを搭載しており、余剰買取となっているため電気料金の高い昼間はほとんど電気代がかかりません。昼間にもフル稼働しているエアコン24時間冷房との相性がよく、かかった電気代は3か月合計しても2,593円となります。
※平日昼間は34.31円に対して余剰買取単価は22.68円/kWhです。
興味のある方は実践していただきたいのですが、同じようにしようとしても間取りや日射によって状況が大きく変わりますので、成功する保障はありません。全館冷房しやすい環境をつくることが重要です。
高気密高断熱住宅ではエアコンは2階ホールや階段部分の吹き抜けに設置。なるべく一体の間取りにして窓の日射遮蔽をしっかり行うことで1台で全館冷房(除湿)することが可能です。
高価な全館空調システムを採用するよりもイニシャル費用がかからず、各段に省エネです。
全館冷房に興味のあるかたは設計段階から全館冷房を意識することをおすすめします。
本日は以上になります。
【一条工務店】「i-smartⅡ」住み心地総括:住んで1年経った感想!一条ハウスは本当の健康住宅 - Aoiのi-smartで快適ライフ