Aoiのi-smartで快適ライフ

一条工務店『i-smartⅡ』の住み心地や後悔ポイント、高気密高断熱住宅の家づくりのノウハウについて紹介します。

一条工務店の良い点・悪い点まとめ~これから家づくり検討される方のために~【評判・口コミ】

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こんばんは。Aoiです。

今回は現在家づくり検討中で一条工務店が候補に入っている方に向けて、一条工務店の良い点・悪い点を簡単にまとめました。

 

実際、我が家は一条工務店で建てましたので、建ててない人の上辺だけの情報よりは100億倍参考になるはずです。

良い点

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施工面積で価格が決まっているため予算が立てやすい・値引きがない

一条工務店では施工面積(建坪)と単価をかけて価格を計算するため、施工面積さえ決まっていれば大体の価格をはじき出すことができます。

 

坪単価は各商品で違っており、地域や施工面積によっても微妙に違ってくるので、確実な情報が欲しい方はネットで調べるのではなく、お近くの展示場に問い合わせをおすすめします。

 

我が家の実例で行くと「i-smart」35坪程度であれば、坪単価は約68万円で諸経費等ふくめて総額3,000万円前後になります。※外構・太陽光発電関連除く

 

また、値引きがないという点も他のメーカにはない良い点だと思います。他メーカでは日常茶飯事となっていますが、一条工務店では紹介割引があるだけで、値引きは一切ありません。

 

値引きがあると人によって価格が相違しますので、不公平感があります。値引き交渉に時間を費やすのも無駄で、その時間があればもっと良い間取りを考察したりできます。

圧倒的な安定した超性能

一条工務店は他社を圧倒する高性能を誇っています。「家は性能」をキャッチフレーズにしているぐらいです。ここで言う性能は以下の3項目です。

・熱損失係数を表す「Q値」

・熱貫流率を表す「Ua値」

・相当隙間面積を表す「C値」

いずれも大手の中ではトップの数値となっており、HPを見れば確認できます。

 

特に注目すべきは「C値」です。省エネ基準にも盛り込まれておらず、大手ハウスメーカーではあまり重要視していないのか非公表のところも多いです。一条工務店では公表するどころか、全棟気密測定を行いC値を保証してくれています。これは住宅業界(特に大手)では革命的なことです。

 

「安定した」と記載したのもポイントです。枠組壁工法での気密の取りやすさに加えて、現場での気密施工の意識が高く、我が家での上棟のさなかで手作業による気密テー プやコーキング剤を使用した気密施工が徹底されていました。

標準仕様が充実しておりコスパが良い

一条工務店で「家は性能」のほかに有名なフレーズが「モデルハウスが標準仕様」でしょうか。キッチンやユニットバス等の住設がほとんど標準仕様となっています。

 

特に私の中で凄すぎる標準仕様「四天王」的な存在だと思っているのが、以下4点です。

①内外ダブル断熱構法

②全熱交換型換気システム「ロスガード90」

③防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ

④全館床暖房

これらが相乗効果で機能して我々に省エネで快適な生活を提供してくれているんですね。

 

それぞれ簡単に解説します。 

①内外ダブル断熱構法

ボード状の硬質ウレタンフォームを内外でそれぞれ使用しています。(充填140mm、外張り50mm)他社で広く一般的に使用されているグラスウールの約3倍程度の価格差があります。床下と桁上にも同様のものを使用しています。

 

②全熱交換型換気システム

全熱交換式の第1種換気システムです。他社での導入費用はメーカによりますが、50~70万円程度となります。

CHECK POINT 高気密高断熱住宅では換気による熱損失の割合がかなり大きいため、全熱交換式の換気システムは恩恵が大きくなる

 

③防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ

現状、温暖地では複合アルミサッシが主流となっており、ZEH対応や断熱に拘るメーカは樹脂サッシ(ペアガラス)を採用しているところが出てきています。樹脂サッシ(トリプルガラス)を標準にしているところは大手だと一条工務店かスウェーデンハウス(木製サッシトリプルガラス)ぐらいです。

他社ではオプションで坪単価+2万円とかの費用がかかります。

 

④全館床暖房

ヒートポンプ式温水床暖房です。

温水式は床下にパイプを張るため、他社では設置費用が高いです。オプションで6万円~/坪程度になるところが多いです。

 

これらがすべて標準で備わっているので、一条工務店は「高いけどコスパが良い」と言われる所以です。 

各商品による選択肢があり、デザイン性も兼ねそろえている

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一条工務店各商品外観まとめ 公式HPより

「i-smart」は住設が光沢のある白を基調としたものでシンプルモダンなインテリアとなり、特に若い層に人気があるようです。「i-cube」はナチュラルインテリアで落ち着いた感じになります。

 

「i-smart」や「i-cube」では味っ気がないというからは他の選択肢もあります。

 

「セゾンF」は重厚なイメージ、「セゾンA」は欧風なイメージ、最近発売された「グランセゾン」はインテリアスタイルが選べて、高級感のある住設が選択できるようです。

 

「ブリアール」は南欧風、「百年」は和風となっており、一条工務店と言えば「i-smart」がすごく人気なのですが、意外と他の商品で選択肢の幅が広がります。

 

「i-smart」「i-cube」は枠組壁工法に対してその他は軸組工法で断熱仕様も違うので性能は落ちますが、温暖地であれば十分すぎるぐらいです。総2階建ての制約もなく、壁厚も落ちますし、間取りの自由度がかなり上がると思います。

施主が多いため情報が取りやすい(但し、情報の取捨選択が重要)

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大手住宅メーカー「販売戸数」比較 一条工務店公式より参照

一条工務店は住宅販売戸数を年々伸ばしており、ついに1位になっているようです。私が建てた2年前は2位だった気がします。

 

これは震災や地球環境問題を受けて住宅の性能を求める人が増えて、そういった人たちに一条工務店の性能に対する取り組みが刺さったんですね。

 

非常にいい傾向で他のメーカも追従して住宅の性能向上に尽力してほしいですね。その第一歩が先送りされた「省エネ基準の義務化」ですね。

 

話が逸れましたが、施主が増えたことにより、ブログやSNSを通して情報を発信する人も増えて、これから建てる人は情報が取りやすいというのがメリットだと感じています。インスタグラムで「一条工務店」で検索すると26万件以上の投稿が出てきます。

 

メーカは自分たちのいいことしか言いませんが、実際住んでいる人の情報はすごく参考になりますね。

 

ただし、誤った情報には注意が必要です。世の中いろんなひとがいますから、価値観は人それぞれですが、明らかに「それ違うだろ!」って思う情報が溢れています。

そのような情報に惑わされずに、価値のある情報を取捨選択することが重要です。

 

悪い点

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坪単価が上がり続けており、大手ハウスメーカと遜色なくなっている

一条工務店は性能の向上とあわせて坪単価が上がり続けてきました。大手ハウスメーカの中で数年前までは価格が一段低い位置にいましたが、現在は他メーカと遜色ない価格まで来ています。また、性能向上関係なく、「人件費の向上」というあいまいな理由で上げてきた時期もあったようです。

 

一昔前は誰でも手軽に高性能な家が手に入るイメージでしたが、今では違ってきているのでこの点、非常に残念に思っています。 

 

土地込みで買うとなかなか手が出せないという方も多いと思います。私は土地を所有していましたが、持っていなければ一条工務店で建てたかどうかわかりません。。このブログもなかったかもしれません。。

 

ここまで坪単価が上がってくると他の選択肢が出てきます。地場に根付いている工務店やビルダーでも高気密高断熱住宅を売りにして数値保証してくれるところも数多くあります。地場に根付いている住宅会社はその地域の気候にあった家づくりを提案してくれるのも魅力です。設計事務所に依頼するというのも有りだと思います。

 

ただ、性能や価格だけでなく、耐久性(防蟻処理や地震等級)、アフターサービス、実際建てた人の情報を得ることも大事です。

 

何より、施主が高気密高断熱住宅の勉強をして納得のいく工法・建材等を提案してくれる住宅会社を見つけ出しましょう。(勉強、本当に大事です!!)

間取りの制約があり、痒いところに手が届く設計が不得意

一条工務店は「間取りの制約があって大変!」と設計まで進んだたいていの方は思われるのではないかと思います。一条ルールと揶揄されていますね。

 

これは枠組壁工法における構造上の問題と標準仕様の制約となります。

 耐力壁をバランスよく配置する必要があったり、一条オリジナルの住設を変更するにはオプション料金がかかったり、そもそも変更できなかったり、「これなんでできないの!?」という不可解な制限があったり、結構大変です。

 

特に個人的にやっかいだと思うのは総2階建てという制約です。1階、2階セットで間取りを考えるとなかなかバランスの良い間取りが出来なくて苦労します。

 

「i-smart」「i-cube」は枠組壁工法ですが、「セゾンシリーズ」等は軸組工法なのでまだ間取りの制限は緩いですが、構造計算は必要なので、耐力壁は変わらない感じで必要となります。

 

家の「性能」と間取りの「自由」は相反するものなんですね。(「性能」を求めれば「制約」があり、「自由」を求めれば「性能」が落ちる)

また、細かい設計が不得意です。全館床暖房はどこにいても暖かいですが、大きな掃き出し窓や玄関等、どうしても寒くなるポイントが出てきます。

そうしたところには対策として熱源を設置することや床暖房の温水パイプを多めに配置するとか対策するべきなのですが、そういった「痒いところに手が届く」設計が不得意なのですね。

アフターサービスに難あり?(これは運?)

建ててからでないとわからないのがアフターサービスの対応ですね。これに不満があるという声が多いです。特に「対応が遅い!」という声です。10年保証なので何かあれば呼びつける感じだと思いますが、前項でも説明しましたが、販売戸数を年々増やしてきているため、アフターサービスの対応が間に合っていない懸念があるのではないかと思いました。

(施主が多いため、そういった声が目立っているだけかもしれませんが。。)

 

我が家でもありましたが、フィリピンの工場で生産する住設において、雑な仕上げになっていることが多く、ユニットバスのコーキングがかなり雑だったり、洗面台の鏡も汚かったり、リモコンニッチのマグネット部分に空気が流入して膨らんできたり、いろいろありました。が、我が家は今のところ特に対応の悪さを感じたことはありません。

 

一条工務店からメンテナンスキットを受け取ってありますので、クロスの剥がれや扉の調整等、自分でできるところは対応したいですね。

間取りや施主の運用方法によって住み心地が大きく変わる

高気密高断熱住宅でよくあるのが、日射熱影響で室内がオーバーヒートすることです。一条工務店の「i-smart」「i-cube」では総二階建てのルールがあり、軒での日射遮蔽が難しいです。日射遮蔽されていないと晩春から初秋にかけて室温が外気温よりも上昇してしまうことがあります。また、日射熱は躯体に蓄熱されて夜になってもすべて排熱されることはありません。

 

冬季においては全館床暖房を稼働させていても玄関や日射の当たらない大きな窓からの冷輻射の影響で足元の寒さを感じてしまうケースがあります。寒いからといって温度設定を上げると電気代もかかる・乾燥するといった具合でいいことありません。

特に玄関は土間と基礎立ち上がりに断熱材がないことと、玄関ドアの断熱性が著しく悪いため、寒くなりやすい箇所です。

 

エアコンでの全館冷房(除湿)や冬季の湿度管理も間取りによってやりやすさがかなり違ってきます。なるべく一体の間取りにしたほうが格段にやりやすくなります。

対策として出てきたのが「さらぽか空調」ですが、初期費用と電気代の高さがネックになるので、エアコンのほうが圧倒的に経済的です。

 

このへんを考慮した設計にするかどうかと、エアコンや床暖房のコントロールによって住み心地が大きく変わってくるのが高気密高断熱住宅の難しくて奥が深いところで私自身試行錯誤しながら運用しているところです。

 

一条工務店では、この点を施主責任にしているため、悪い点として挙げました。

最後に

今回は一条工務店で建てた私が感じた良い点・悪い点をまとめて紹介しました。評判の一つとして受け止めていただければと思います。

 

・安定した高気密高断熱住宅を建てたい!

・絶対に予算オーバーしたくない!

・一条のデザインが好き!床暖房が好き!

という方にはすごくお勧めします。

 

しかし、坪単価の上昇や細かい設計に対応できないところもあるため、高気密高断熱住宅の知識・知見がある程度あるかたは他の高気密高断熱が得意な住宅会社や設計事務所で建てる選択肢も十分にありなのではないかと思います。

 

本日は以上になります。現在、一条工務店検討中の方に少しでも参考になりましたら幸いです。 

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