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一条工務店『i-smartⅡ』の住み心地や後悔ポイント、高気密高断熱住宅の家づくりのノウハウについて紹介します。

住宅会社(ハウスメーカー)の選定について タカノ一条ホーム vs 石友ホーム 決め手となったこととは?

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私は昨年(2016年)夏ごろから家づくりに向けて動き始め、住宅会社各社のモデルハウスの見学に行ったり、ネットで情報を集めたり、宿泊体験したりしていました。

 

結果、最終的には石友ホームタカノ一条ホームの2社に絞りました。

 

今回は2社の特徴と決めてについて紹介します。

石友ホーム

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北陸3県でかなりの建築実績のある会社です。北陸特有の雨と湿気の多い気候に合った家づくりを強みにしています。

断熱・気密性

石友ホーム独自のハイペア工法という軸組工法に断熱パネルを組み合わせたモノコック構造で高気密高断熱を実現。断熱材は押出成型法のポリスチレンフォームを採用。

気密性能を表すC値:2.0㎠/㎡

断熱性能を表すQ値:2.24W/m2

Q値については次世代省エネ基準の2.7W/m2は大きく下回りますが、今の時代1W/m2以下のハウスメーカーや工務店が存在しますので性能についてはかなり物足りなさを感じます。

C値についても一年中湿気った気候の北陸では壁内結露対策として重要になります。このC値では北陸の気候に合った家づくりを展開しているとは言い難いなと思いました。

オプションで高性能樹脂サッシ等の採用をすることで性能を向上することができますが、割高になります。今後の標準仕様での性能向上に期待します。

Check Point

・Q値・・・家全体から熱が逃げる割合を表す性能値(熱損失係数)。この値が小さいほど断熱性が高い。

・C値・・・建物の延べ床面積に対する隙間相当面積の割合を表す数値。この値が小さいほど気密性が高い。

耐震性

制震装置「ミライエ」を搭載。(揺れを70%低減)

約1mの積雪を想定し、屋根に約7tの鉄板を設置して振動実験を実施、耐震性の高さを証明しています。木造軸組工法の他メーカーとの差別化を図っています。

耐久性

防腐防蟻処理、木材に減圧・加圧処理を行って薬剤を注入処理。

通常白アリ被害の保証は10年というところが多いのですが、15年の保証がありかなり自信を持っているようです。

デザイン

間取りの自由度がかなりあり、ライフスタイルによっていろんな提案が可能。

宿泊したモデルハウスは中二階や2.5階に書斎があり、とにかく間取りの自由度と提案力というものを感じました。無駄がなく、採光や通風を重視し遊び心のある間取り提案が同社の強みです。

こんな家に住めたら幸せだろうな。。という夢を見させてもらいました。

価格

可もなく不可もなく。坪単価は50~60万円程度になるようです。

オプションの採用やどの商品を選ぶかで変わってくると思いますが、タカノ一条ホームよりは割安となります。

タカノ一条ホーム

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一条工務店のフランチャイズで富山県・石川県を管轄しています。一条工務店は全国展開するハウスメーカーで性能に特化したハウスメーカーです。2017年現在、業界2位の年間建築実績となっています。 

断熱・気密性

高性能ウレタンフォームを採用し、構造材の外側(50mm)と内側 (140mm)にダブルに重ねた「外内ダブル断熱構法」を採用。

窓は「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」を採用しています。標準仕様でトリプルガラスを採用しているメーカーは他に聞きません。

冷暖房効率を考えた第3種換気システム「ロスガード90」は熱損失を10%に抑えます。縁の下の力持ち的な存在感を放っています。

 

これらのものはすべて標準仕様となっています。その他全館床暖房やキッチン、ユニットバス等自社製の住設も標準仕様となっており、充実の標準仕様を売りとしています。「モデルハウスが標準仕様」と言われています。

気密性を表すC値:0.59㎠/㎡

断熱性を表すQ値0.51W/m²K

(商品名:i-smartにて)

次世代省エネ基準を大幅に下回ります。大手ハウスメーカーの中では断トツ1位の性能を誇ります。

ちなみにC値は工事途中(上棟1か月後ぐらい)で無償で測定したもらえます。我が家の場合は0.57㎠/㎡という結果になりました。

耐震性

商品名:「i-smart」「i-cube」ではツインモノコック構造、木造枠組壁工法(2×6工法)を採用しています。優れた耐震性能を発揮。東日本大震災の津波に耐えたという話は有名ですね。

耐久性

石友ホームと同じく、防蟻処理については木材に加圧注入を実施。また、断熱材にも防蟻処理を行っています。外壁はオプションでは格安の全面ハイドロテクトタイルを採用すればメンテナンスフリーです。 

デザイン

木造枠組壁工法(2×6工法)による耐力壁の関係で間取りの自由度があまりありません。原則総二階建てになるので1階を広くとるということもできませんし、キューブ形状の外観になります。

また設備はほぼすべて一条工務店のオリジナル製品となり、選択肢があまりありません。(他メーカを採用すると割高になります)

しかし「i-smart」の設備はシンプルモダンでスタイリッシュ。外観も個人的には好きです。

価格 

石友ホームよりは割高ですが、性能と標準仕様の充実さからコストパフォーマンスは高いです。

35坪での坪単価は以下の通りです。

・一条工務店(直営):約65万円

・タカノ一条ホーム:約68万円

しかし、必ず必要なオプションもあり、35坪での支払額は約3,000万円のイメージとなります。

まとめ:家を建てたい理由を思い返して何を優先させるか決めることが重要

各社の評価を5段階でまとめてみました。

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要約すると性能を取るか間取りの自由を取るかという選択でした。

決め手は宿泊体験で一条工務店の性能の良さを実感したからです。家族の健康のことを考えるとやはり性能のいい家に住むのが一番いいと考えました。

 

石友ホームの性能がもう少し高かったり、一条工務店のデザインが気に入らなかった場合は石友ホームを選択していたかもしれません。

住宅会社(ハウスメーカー)を選定するときは各社の強み・弱みを把握して、自分がなぜ家を建てたいのか理由をもう一度思い返して何を優先させるかを考えて選定していくことがポイントです。

とにかく情報を集めて自分にぴったりの会社を選択していきましょう。営業さんは「いま契約すると特別値引きがあります」など契約を迫ってくることもあると思いますが、けっして焦ってはいけません。時間をかけてじっくり考えて後悔のない選択をしましょう。

本日は以上になります。