Aoiのi-smartで快適ライフ

一条工務店『i-smartⅡ』の住み心地や後悔ポイント、高気密高断熱住宅の家づくりのノウハウについて紹介します。

ハウスダストアレルギーの方必見!カビ・ダニを発生させない環境づくりのためにエアコン24時間全館冷房(除湿)のすすめ

スポンサーリンク

こんばんは。Aoiです。

2018年1月に新居に引っ越してから初めての夏を迎えていますが、5月末ごろから24時間全館冷房(除湿)を実施しています。大変快適な生活を送っていますが、特にハウスダストアレルギー持ちの方には大変おすすめなので今回その理由について書いていきます。

相対湿度60%以上でダニ・カビは繁殖が進む

日本の夏は高温多湿で知られています。気象庁のデータでは東京の夏場(6~8月)の平均湿度は70%以上となっています。私の住む富山県ではさらに上を行きます。

f:id:eiki207504:20180817141603j:plain

↑2017年度の東京のデータ

相対湿度が60%を超えるとダニ・カビが繁殖しやすい環境となります。

 

基本的に家の中の空気は外気を取り込んでいますので、外の湿度が高いとそれだけ中の湿度も高くなります。

私の住む一条工務店の家は第1種全熱交換換気システム「ロスガード90」が標準装備として搭載されますが、温度交換率は90%に対して湿度交換率は80%なので外気の影響を受けます。

また人の息からも湿気は発生しますし、料理やお風呂といった生活する上でも湿気は発生してしまいます。 

 

カビ・ダニはアレルゲンとしてアトピーや喘息、アレルギー性鼻炎等の疾患の原因となります。 

私はアレルギー性鼻炎持ちでハウスダストがアレルゲンとなっているので1年を通して症状が出ます。ハウスダストって何なのかわかりにくいのですが、カビ・ダニ・ペットなど動物のフケのことです。

症状が出るとかなりつらく、鼻水が止まらなくなります。学校にも箱ティッシュを持って行ってましたし、現在会社にも机上に箱ティッシュを置いています。箱ティッシュがなくなると不安になりそわそわしてしまいます。

今まで対策として実施してきたこと

今までは以下のようなことを対策として実施してきました。 

布団を天日干しにする

1日の1/3は睡眠時間=1/3は布団の中にいるということになります。布団は寝汗やダニの好む餌(人の皮脂等)が蓄積されて繁殖しやすい環境にあります。布団はダニの温床です。

 

ダニ対策といえば天日干しというイメージがあります。実家住まいのときは部屋に隣接されたベランダがありましたのでよく干していました。

しかしながら本当に効果があるのか疑問視の声もあります。天日干ししただけではダニは布団の中に逃げるだけで死滅させることができないといったことが言われています。

天日干しして仮にダニを死滅させることができたとしても、部屋に取り込んだ後で部屋の湿度が高い状態だとまたカビが繁殖してしまうので全く意味がありません。

枕を頻繁に替える

枕は直接皮膚に触れる部分になりますので、極力毎日交換して洗うようにしていました。これは今でも変わっていません。

空気清浄機を使用

ダニ対策に空気清浄機は効果的ということをよく耳にします。

確かに空気中のほこりに混じったダニを除去するには一定の効果が望めるのではないかと思います。しかしながら結局また発生してしまう環境では「焼け石に水」といった印象を受けます。

今まで使用していた空気清浄機は新居への引っ越しの際に売却しました。

掃除(特にコロコロ)を頻繁にする

実家住まいの時はソファーやクッション、カーペットなど頻繁にコロコロをしていました。これはもう癖になっていてよく友達が遊びに来たときはきれいな部屋だねと褒められたものです。

24時間全館冷房を行い除湿することでカビ・ダニを発生させない環境づくり

前述した対策を実施してきましたが、やはり一番の対策は発生させない環境を作り上げることだと思います。そこで新居ではエアコンを24時間稼働させて全館冷房を実施することで除湿を促進し、全部屋相対湿度60%以下の状態を保たせています。

我が家の全館冷房のやり方について

我が家の概要は以下の通りとなります。

メーカ:一条工務店

商品名:i-smartⅡ

建坪:約35坪

間取り構成:3LDK+書斎+WIC+ランドリールーム

家族構成:4人想定(現在は3人) 

エアコンは2階の現在使用していない子供部屋に10畳用のエアコンを設置して24時間稼働させて全館冷房を実施しています。やり方は以下の通りです。 

・冷房時の設定温度は21~22度、風量は微風

・外気温が低く湿度が高いときは再熱除湿

・サーキュレーターを使用し空気を廊下に送り込む

エアコンは設定温度に達すると稼働を停止して送風状態になり除湿しなくなりますのでそれを防ぐために冷房時は設定温度を低くして風量を抑えています。

外気温が低い場合は冷房にしても稼働せずに除湿されませんので再熱除湿を使用しています。

Check Point

再熱除湿とは・・・部屋の空気を取り込んでエアコン内部で冷やして除湿し、暖めなおして送風する機能。部屋の温度低下を防ぐ。

猛暑日は1階が冷え切らないことが多々あり、補助として1階LDKに設置したエアコンを稼働させている状況です。エアコンは必ず再熱除湿方式を採用しているエアコンを選ぶことをお勧めします

f:id:eiki207504:20180817151611j:plain

↑1階間取り図、LDKエアコンを補助として使用

f:id:eiki207504:20180817151530j:plain

↑2階間取り図、赤枠箇所にエアコンを設置し、24時間全館冷房を実施

f:id:eiki207504:20180817153624j:plain

 ↑2階エアコン、無印良品製サーキュレーターを使用し空気を廊下に送り込んでいます

 

このような形で24時間全館冷房を実施することでカビ・ダニを発生させない環境づくりを行っています。

 

カビが発生しやすいお風呂場も扉を開放しておくだけですぐに乾きますので半年以上住んでいますが、特に掃除や水切りを頑張ることもなく、カビは発生したことはありません。ウォークインクローゼットの中も冷房範囲としていますので衣服にカビやダニが繁殖するといったこともありません。

 

いくら小手先の対策をしたところで室内の湿度が60%を超えているとダニは新たに繁殖していきます。小手先の対策とプラスして発生させない環境を作り上げることが非常に重要だと感じています。

 

我が家の全館冷房実施した結果や電気代については以下記事を参照ください。 

 

その他のメリットも目白押し

f:id:eiki207504:20180819185201j:plain

メリットだらけの全館冷房です。ほかにもぱっと思いつくだけでも以下のようなメリットが挙げられます。

・どこにいても涼しい。よくある1階は涼しくても2階は灼熱地獄!ということがない、寝苦しい夜ともおさらば、お風呂上りはとても気持ちいい

・窓を開けなくて良いので網戸が不要!虫も入ってこない

・直接風が当たらないので快適!冷房病とは無縁(エアコン設置場所による)

・洗濯物の室内干しがすぐに乾く、外に干すことがなくなった

・木製の楽器であるギターにいい環境

・エアコン1、2台で実施できれば初期投資もそこまでかからない、省エネ

最後に

高温多湿となる日本の夏場、ハウスダストアレルギーの対策として小手先の対策だけでは結局また発生してしまうカビ・ダニ。24時間全館冷房で除湿することで相対湿度60%以下になり、カビ・ダニが発生しにくい環境になります。

実際にハウスダストアレルギー持ちの私は症状が一切出なくなりました。

子供にもアレルギーを発症させないためにもいい環境になります。

 

「健康住宅」という言葉があります。シックハウス症候群対策の取られた住宅という意味ですが、アレルゲンを発生させないという住宅はありません。ハウスメーカー側では家の性能を上げることで発生させにくい環境を提供することはできますが、その後はユーザー側の運用に委ねられます。本当の「健康住宅」というのはユーザー次第ということです。

 

実施においては家の性能や間取り、家族構成によってやり方が違ってくると思います。エアコン1、2台では厳しいというご家庭が多いのではないかと思います。電気代との天秤にかけることになると思いますが、ぜひとも興味のある方は実践していただきたいと思います。