Aoiのi-smartで快適ライフ

一条工務店『i-smartⅡ』の住み心地や後悔ポイント、高気密高断熱住宅の家づくりのノウハウについて紹介します。

建売住宅vs注文住宅、どちらがいいの?メリット・デメリットを徹底解説!

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こんばんは。Aoiです。

新築一戸建てがほしい!と思ったときに選択肢としてあるのが「建売住宅」か「注文住宅」です。私もどちらにするか検討を重ね、注文住宅という選択をしました。

 

どちらもメリット・デメリットが存在します。一概に「安いから建売住宅のほうがいいよね!」と考えている方は本記事を読んでいただき、今一度どちらにするか考えていただきたいと思います。

 

本記事では建売住宅と注文住宅のメリット・デメリットについて解説していきます。

建売住宅

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建売住宅とは土地とセットになって販売されている分譲住宅のことを指します。完成された家を購入するということになります。建売住宅のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット 

価格を抑えられる

一般的に注文住宅と比べて価格は抑えられる傾向にあります。

理由としては以下の4点が挙げられます。

・材料を大量に購入することで原価を抑える

・複数棟を効率的に同時施工することで工数を削減

・施主との設計打ち合わせがないため手間が省ける

・土地をまとめて購入して分譲にするため土地費用を抑えられる

土地込み、外構もおしゃれに施工されている状態で3,000万円以下で販売されていることもざらにあります。注文住宅で建てた身としては衝撃の安さに度肝を抜かれます。

今は注文住宅でも「規格型」住宅を販売している会社があります。決められたパターンの間取りプラン、外観デザインのなかから選択していくというものになります。価格も抑えることができ、同じ建坪で建売住宅よりも割安になる可能性がありますが、基本的な注文住宅と比較すると建売住宅のほうが割安になります。 

景観や立地条件が良い

大きな土地を分譲にして複数棟を一気に建てる建売住宅では道路計画も含めて家の外観や外構の植栽が統一されていたりして美しい街並みになる場合が多いです。

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↑分譲住宅景観イメージ

また売れやすくするために近くに学校や病院、スーパーなどの施設がある場合が多く住みやすくなっています。

おしゃれで便利な生活を送ることができます。 

完成した状態を確認したうえで購入できる

1番のメリットだと感じます。

建売住宅であれば実際の広さや収納、設備の使い勝手等々、実際に見て触れて感じることができるのは大きなメリットです。

宿泊体験をすることが出来ればさらにそのメリットは大きなものになります。

私も実際に注文住宅を建てて

・書斎が意外と狭かった

・収納はもっとフリーに使える押し入れタイプがよかった

・ここの窓はほぼ締め切っているのでもっと小さいサイズにすればよかった

等々、いろんな後悔が出てきています。

建売住宅でも実際に住んでみて後悔ポイントが全くない!ということはないと思いますが、注文住宅と比べて少ないのではないかと思います。 

資金計画が立てやすい

購入価格が明示されているので資金計画が立てやすいです。

注文住宅でありがちなのが設計を進めるにあたり、オプションが想定以上に増えたりすることで当初の予算をはるかにオーバーする、といったことがよく起こります。我が家も想定外の出費が重なり予算オーバーとなりました。

また住宅ローンは建物を担保として借り入れるという性質上、すでに完成している建売住宅であればすぐに融資を受けられるというメリットもあります。 

入居するまでの期間が短い

住宅ローンの融資を受けるまでの期間も加味して1~2か月で入居することができます。すぐに家がほしい!という方には建売住宅がおすすめです。

デメリット 

立地条件、間取り・仕様等を一切決められない

すでに完成された状態であるのでまったく自由が利きません。

「もっとこうしてほしい!」といった要望があってもまかり通らない他、「この設備は不要だった」など自分には過剰スペックということもあります。

立地条件に関しては、「夫婦の勤め先の中間ぐらいがいい」「実家から近いほうがいい」と思っていてもなかなか要望通りの場所に建売住宅があるということは少ないのではないかと思います。 

手抜き工事による欠陥住宅のリスク

建売住宅のメリットの1つとして価格の安さを上げましたが、逆に言うと価格が安くないと売れないのです。価格を安くするためには

・材料費を下げる

・人件費を下げる(工期を短くする)

ということが挙げられます。材料費を安くするために安い建材を使用することが多いです。工事も1棟いくらというような請負契約をする場合が多く、施工を請け負った会社は利益を出すために工期の短縮を念頭に置いて作業します。

工期を短くするといことは細部まで目が行き届かずに手抜き工事になるリスクが高まります。 モノづくりの現場でよくあるのが納期を優先するあまりチェックを怠り不良を出すというリスクです。1作業1確認が重要なのです。

とにかく工期短縮を重視している建売住宅では確認の怠りから発生する欠陥住宅のリスクが高まります。

工事過程も見れないのでどのような作業者がどのような方法で施工しているのか確認できません。見えない箇所に欠陥があっても気づくことは不可能になります。

 

こういったリスクを解消するために住宅会社、施主以外の第3者機関による検査を受けることを推奨します。

 

注文住宅

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続いては注文住宅のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット 

自分の思い通りに設計できる

建売住宅は完成している状態のものを購入するのに対して、注文住宅では自分の思い通りに間取り・外観デザイン・設備の仕様等を決めていけるのが最大のメリットです。

特に間取りは本当に突き詰めていけば、その家に住む家族に合う間取りというのはたった一つしかないと思っています。ざっと書き出しただけでも以下のようなことを考えて間取りを決める必要があります。

・家族構成

・将来性

・土地形状

・立地条件

・広さ

・通風

・採光

・動線

・収納

・構造

・外部の視線

・住設

・外構計画

・家具の配置

 これだけの項目において自分の希望とマッチした建売住宅はないのではないでしょうか?

工事の過程を見れるので安心感が生まれる

家は建ってしまうと内部の構造を確認できません。

注文住宅では工事の過程が見ることができます。どのような人がどのような材料と道具でどのような方法で施工しているのか確認することで勉強にもなりますし、安心感にもつながります。

 

例えば我が家は木造枠組壁工法(2×6工法)なのですが、壁パネルの接合部に気密テープとコーキングを施して気密性を上げている等、工事の過程を見学しなければ一生知らなかったであろうことを知ることができました。

また、大工さんと仲良くなることで信頼感も生まれます。心情的に客の顔を知っているのと知らないのでは細かい内装の仕上がり等に影響があるのではないかと思います。

通常フローリングが張られない押し入れ部分ですが、フローリング材が余ったからと言って張ってもらうというサービスを受けました。必ずしも起こりえることではありませんが、こういったメリットもあります。

我が家の一条工務店で建てた家の工事進捗は以下カテゴリーに纏めてあります。

工事進捗 カテゴリーの記事一覧 - Aoiのi-smartで快適ライフ

資産価値が高くなる

これは住宅会社や間取りにもよりますが、建売住宅は安価な材料を使用して工務店あるいはパワービルダーにて施工することが多いです。将来の資産価値は注文住宅のほうが高くなる傾向にあります。

 

注文住宅でも2階リビングや2階風呂のような万人受けしない間取りの場合は中古市場が著しく安くなる傾向にありますので注意が必要です。 

デメリット

思わぬ出費が重なり予算オーバーになりがち

注文住宅で建てられた方がよく口にするのは予算オーバーになったということ。これはよく坪単価で計算される建物本体工事以外にかかる費用の割合が大きいことが挙げられます。総額に対する割合は最低でも以下のようになります。 

・建物本体工事:7割

・その他費用:3割

我が家でも当初想定していた予算をはるかにオーバーしてしまい、一条工務店を途中であきらめて他にしようかと思ったときもありました。

 

予算オーバーの理由としては

・地盤改良が必要になった

・上水道引き込み費用が必要だった

等々。。土地に関わる費用が多かったのですが、よくほかの方で耳にする理由が

・オプションを想定以上につけてしまった

・標準だと思っていたものがオプションだった

というものです。

建物本体工事だけでは家は建たないということを念頭に置いて資金計画を立てる必要があります。 

 

こちらの記事に我が家の費用総額についてまとめてあります。

工期が長い

注文住宅の場合は住宅会社選びから考えると1年以上はかかります。

我が家の場合は情報収集から起算すると約1年半かかりました。なんらかの事情ですぐに家が欲しいという方のニーズには合いません。 

想像していたイメージと完成した状態のずれ

注文住宅でありがちなのが、完成すると想像していたイメージと違うということ。住宅会社によっては間取りや外観のパース図(立体図)を作成してくれるところも多いのですが、それでも「思った以上に狭かった」「収納の使い勝手が悪かった」「色味が想像と違った」などイメージと違うということが多いです。 

こういったことが起きないように

・展示場にて実物を確認する

・サンプルを取り寄せて確認する

・「間取り図に住んでみる」というイメージを何度もする

といったことが重要です。

まとめ:個人的には注文住宅がおすすめです

こんな方は建売住宅がおすすめです。

・すぐに入居が必要

・完成した状態を確認して購入したい

・資金計画に不安がある

・品質に不安はあまりない

 

こんな方は注文住宅がおすすめです。

・所有している土地がある

・建てたい住宅会社がある

・時間をかけてこだわりの家を作り上げたい

・品質を重要視したい

簡単にフローチャートを作成しました。

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単純に安いから建売住宅にする!と決めるのではなくよく吟味して決めていただきたいと思います。

 

注文住宅で建てた私としては自由設計で住みやすさの追求をできること、工事の過程で品質をある程度自分の目で確認できること、なにより愛着が沸くので注文住宅をおすすめします。