こんばんは。Aoiです。
一条工務店の家に住んでから2年以上が経ちましたが、「ここはこうしておけばよかった!」と思うことが多々あります。実際住んでみないとわからないことがこんなにあるのかと驚きと後悔の連続です。きっとこれから家族が成長していく過程でいろんな後悔ポイントが増えていくのではないかと思っています。家づくりは本当に奥が深く、難しいものです。
今回は間取りで1番後悔した対面式キッチンに関することについて紹介したいと思います。
- 対面式キッチンとは
- 我が家のキッチンの間取り図
- 実際2年以上住んでみて感じたこと
- 壁付けキッチンにすることですべて解決+αの効果が期待できる
- まとめ:当たり前のように対面式キッチンを採用するのではなく、壁付けキッチンも選択肢の一つに
対面式キッチンとは
対面式キッチンとは隣接するダイニングやリビングと対面する形の間取りで、キッチンで作業中に家族や来客と会話したり、子供が遊んでいるのを確認しながら作業できるといったメリットがあります。
一方で料理中の油跳ねが隣接するダイニングやリビングに跳んでしまうといったデメリットがあり、対策が必要です。
現在、採用される方が多く、各社展示場やモデルハウスでは対面式キッチンをよく見かけます。私も何の迷いもなく、当然のように採用しました。
今にして思えば、世の中の流れに逆らわないようにしていただけで、もっと自分たち家族に合った間取りを熟考するべきだったと思っています。
我が家のキッチンの間取り図
我が家のキッチンの間取り図を紹介します。
上図のようにダイニングとキッチンが対面式となっています。キッチンの広さは約5帖です。
リビング・ダイニングを見渡せるので子供が何をしているのかわかりますし、家族との会話もしやすいというメリットがあります。
実際2年以上住んでみて感じたこと
対面式キッチンの間取りで2年以上住んでみて「住みにくいなあ」と感じたことを紹介します。
キッチンとカップボード間の通路が狭い
間取り図で見ると1マス(□91cm)ぐらいは空いているので何の問題もないかなと思っていたのですが、実際計測すると以下写真のようにキッチンのカップボードの取っ手部分の間隔が約76cmとなりました。
夫婦二人でキッチンに立つことも多く、また、最近は子供がたまに手伝いをしてくれることも出てきました。そういったときはこの通路幅では狭く感じています。
また、よくあるシチュエーションで後ろのカップボードに皿やコップが収納してあり、片方が料理や洗い物中に「カップボードからモノを取りたい!」というときやキッチン奥にパントリーがあり、「パントリーまでお菓子を取りに行きたい!」といったときに通路が狭いので通るのに気を遣いますし、同時にストレスも感じます。
実際にキッチン立っている写真です。出演は妻です。このとき妊娠中で余計に狭く感じていました。(妊娠していなくても狭く感じています。)
実際料理中に家族とコミュニケーションは取らない
対面式キッチン最大のメリットで家族や来客とコミュニケーションを取りやすいといったことが挙げられますが、実際家族と会話しながら料理することもほとんどありませんし、子供は上の子は4歳で勝手に遊んでいるので特に気に留めることもありません。
娘が1歳でまさにいま危なっかしい年齢ですが、それもこの時期だけですし、手の空いているほうが見るようにしています。
実際、料理中に子供を見ていたからといって、例えば椅子から転落しそうになったときにキッチンにいてはすでに手遅れで助けられません。。
来客も年に数回あるぐらいです。
よって対面式キッチン最大のメリットが特段何も感じていません。
冷蔵庫や階段下収納の扉を開けているときに通路が通りにくい
我が家の間取りはキッチンを通る際に階段下収納と冷蔵庫が存在しています。この二つの扉が開放されているときは通路が塞がれて簡単には通れなくなります。。
上記写真は階段下収納の扉が開放されています。扉によってキッチンへの通路が塞がれています。
上記写真は冷蔵庫の扉が開放されいます。まあ通れないことはないですが、体を横にして何とか通れるぐらいです。
食洗機を開いている時は体を横にしても通れなくなってしまいます。。
このようにキッチン周りには収納が多いので、扉解放時に通路が十分確保できるのか確認が必要でした。
油跳ねが予想以上に激しすぎる
対面式キッチンのデメリットである料理中の油跳ねですが、一条工務店では対策として標準でオイルガードがついてきます。
このオイルガードの高さは約27cmあるのですが、油はさらにその上を超えてきて、向かい側にあるカウンターの上やフローリングにも油が付着していることがあります。
IHはガスほど油跳ねないと聞いていたのですが、考えが甘かったです。
対策として油跳ねが激しい料理のときは以下オイルガードをさらに使用しています。オイルガードがついているのに、さらにオイルガードを使わなければいけない状況にストレスを感じています。。
壁付けキッチンにすることですべて解決+αの効果が期待できる
前述した対面式キッチンで住みにくいと感じたことの対策として壁付けキッチンにするとすべて解決できます。
①キッチンとカップボード間の通路が狭い
→壁付けにすることで通路がなくなりますので解決です。
②実際料理中に家族とコミュニケーションは取らない
→コミュニケーション取らないなら後ろを向いて料理していても問題なしです。むしろ料理に集中出来ておいしい料理が作れる可能性が高まります。
③冷蔵庫や階段下収納の扉を開けているときに通路が通れなくなる
→壁付けにすることで通路がなくなりますので解決です。
④油跳ねが予想以上に激しすぎる
→油跳ね方向が壁になるので気にならなくなります。
さらに壁付けキッチンにすることでダイニング・キッチンの間取りも広く取れることができ、自由度が上がります。
パントリーは必ずキッチンにある必要はないので他の場所でも問題ありませんし、現状キッチン周りの収納は余っているぐらいなので、収納も足りなくなるということはないと思います。足りない場合はL字型のキッチンにして収納確保することもできますし、カップボードを後ろ側に設置することもできます。勝手口も掃き出し窓があればいらなくなるかなとも思います。
いまパッと浮かんだだけでもこれだけの選択肢の幅が広がりますので、壁付けキッチンは非常に間取りの自由度が高くなる優秀な間取りだと感じました。
※アイランド型のキッチンにするという手もありますが、
・間取りを広く取らなければいけない
・油跳ね問題が解決しない
という点から対策としては除外しました。
まとめ:当たり前のように対面式キッチンを採用するのではなく、壁付けキッチンも選択肢の一つに
今回は対面式キッチンを採用した我が家が後悔した理由と壁付けキッチンのメリットについて紹介しました。
設計時は全く問題ないと思っていた対面式キッチンの間取りですが、実際住んでみるとプチストレスの連続で、壁付けキッチンにすることですべて解決できる、というのは驚きの結果であると同時にもっと検討を重ねるべきだったと後悔しています。
「間取りで住んでみる」という言葉がありますが、本当に設計時はこれが重要だと感じています。動線だけではなく、実際に通路幅をイメージした動きというのも確認が必要です。
これから家づくりを始める方や設計に入る方は当たり前のように対面式キッチンを採用するのではなく、壁付けキッチンも検討の一つに加えていただき、間取りで住んでみてどちらにするかよく検討していただきたいと思います。
本日は以上です。