Aoiのi-smartで快適ライフ

一条工務店『i-smartⅡ』の住み心地や後悔ポイント、高気密高断熱住宅の家づくりのノウハウについて紹介します。

健康寿命のためには高気密高断熱住宅が必要不可欠

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こんばんは。Aoiです。

昨今、健康寿命が重要視されていますが、今回の記事では健康寿命を延ばすためには高気密高断熱住宅が必要不可欠であるということを書きました。

平均寿命よりも健康寿命が重要

医療の発展とともに平均寿命が伸びてきています。この20年でも3歳程度延びており、この傾向は今後も続くと見られており、人生100年時代と言われるようになってきました。私は現在30台半ばですが、現在の傾向が続けば、私の世代では平均寿命は100歳になっている可能性が大いにあるなと感じています。

 

平均寿命が延びるのは良いことなのですが、人生を楽しむためには健康寿命が重要です。健康寿命の定義は「日常生活に制限のない生活を送れる寿命」ということですが、平均寿命と健康寿命の差は10歳程度の開きがあります。長く生きられたとしても、健康で生きられる期間が少ないと人生楽しむことができません。

 

健康寿命を延ばす対策として主に以下のようなことが挙げられます。

  • 塩分、脂質、糖質を配慮した食生活
  • 適度な運動習慣
  • 過度な飲酒を控える
  • 喫煙を控える
  • 睡眠時間をしっかり確保する

こういった生活習慣の見直しだけでなく、その土台で毎日の生活の基盤となる家の性能は健康寿命にも直結するため、健康で豊かな生活を送るためには高気密高断熱住宅が必要不可欠なのです。

 

平均寿命と健康寿命

高気密高断熱住宅が健康寿命に直結する理由

高気密高断熱住宅が健康寿命に影響する理由について説明していきます。

高気密高断熱住宅ではヒートショックが起こりにくい

ヒートショックとは気温の変化によって引きおこる血圧の急激な変化で血管の疾患を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞といった病気を引き起こす原因となります。

 

低気密低断熱住宅では、暖かいのが居間だけで、廊下やトイレ、お風呂場といった箇所との気温差が大きくなります。特に居間でストーブ等の局所暖房を使用されている場合は、ストーブ周りだけが極端に高い状態となり、そこから廊下に出ると足元から底冷えする寒さを感じ、体にこたえます。10℃以上の温度差があるとヒートショックの危険性が高まると言われていますが、低気密低断熱住宅では20℃の差が出ることもあります。元々高血圧の人であれば、さらに危険度は高まります。私の実家もまさにこのような環境となっており、LDKと廊下からトレイ、お風呂場といった箇所との気温差が激しく、床も冷たいので足元から体が冷えてしまいます。いったんお風呂で湯船につかるとなかなか出られません。。

 

住宅の断熱性、気密性を上げることで家の中の気温を均一にすることが可能です。エアコンや床暖房といった器具で家全体を温めることも低ランニングコストで可能となります。

 

我が家のように一条工務店の高気密高断熱住宅+全館床暖房では、家全体の温度差を±2度以下にすることも可能です。上下の温度差もなく、非常に快適な生活を送ることができます。

脳卒中は恐ろしい

ヒートショックで引きおこる脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳の働きに異常をきたす病気です。脳卒中には脳の欠陥が詰まり、血流が行き渡らなくなる「脳梗塞」、欠陥が破れて出血する「くも膜下出血」も含まれます。

 

命の危険が伴うことはもちろんですが、恐ろしいのは、寝たきりになる原因第一位が「脳卒中」ということです。長年にわたる仕事を引退して、余生を楽しもう。。そう思った矢先にヒートショックで倒れて、脳卒中から寝たきりの生活になるという恐ろしいことも考えられます。低気密低断熱住宅に住むということはそういったリスクと隣り合わせなのです。

北海道では脳卒中の死亡率が低い!?

面白いデータがあります。冬の寒さが厳しい北海道ですが、脳卒中の死亡率が他県と比べて低いことです。以下グラフは脳卒中の死亡率の気温に対する回帰直線を表したものです。北海道は他の秋田、岩手、長野と比較して半数程度となっています。また、温暖地である鹿児島と比較しても死亡率が低いことがわかります。

脳卒中の死亡率の気温に対する回帰直線 出典:最高の断熱・エコ住宅をつくる方法

北海道は寒さに強い高気密高断熱住宅が多く、外気温が低くなると寒さを我慢するのではなく、家全体を暖房で暖めるという考え方のため、寒さの厳しい北海道ですが、脳卒中による死亡率が低くなっています。逆に鹿児島等の温暖地では冬の寒さに対して弱い住宅が多いため、死亡率が高くなっていると思われます。

 

こうしたデータから、高気密高断熱住宅はヒートショックが起こりにくいということが証明されています。

高気密高断熱住宅ではカビ・ダニの発生を抑制する

低気密低断熱住宅ではすき間だらけのため、家全体の換気がままならず、湿気が溜まることでカビ・ダニが発生しやすくなります。カビ・ダニが多く発生するとアレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎、肺炎といった呼吸器・皮膚の疾患に繋がります。

 

高気密高断熱住宅では、気密処理がしっかり行われており隙間が少ないため、計画換気が正しく行われるようになり、生活する中で発生する湿度の高い汚れた空気を排出し、湿度の低い新鮮な空気を取り入れることで室内が常に綺麗で適度な湿度の環境が保たれるため、カビ・ダニの発生が抑えられるようになります。また、冬場は家全体を温めることで窓の結露発生を防ぎ、夏場は家全体を除湿することで容易に快適な環境を保つことができます。

全館空調が省エネで実践できる

高気密高断熱住宅では、夏場の全館冷房、冬場の全館暖房を省エネで実践することができます。低気密低断熱住宅と比較すると、エネルギー消費量が1/3~1/2にすることができるので、気兼ねなく空調機器をフル稼働させることができます。また、温度設定はそこまで極端にしなくても、効き目がしっかり出ます。

太陽光発電システムと組み合わせることで、ほぼ一年中全館空調管理しているにもかかわらず、エネルギー収支をプラスにすることができます。

 

高気密高断熱住宅は省エネで快適・健康的な生活を送ることができるのです。

まとめ

日本の住宅性能は先進国の中でも最低となっています。よく住宅雑誌に載っているようなデザイン性を重視した住宅を建てようとすると、断熱性能を上げるまでの費用が回らなかったり、大開口のパノラマ窓を採用したりすることを優先して気密性、断熱性が足りない住宅が多いように感じます。

 

最低限の性能を担保した上でデザイン性を考えるなら理解できますが性能を蔑ろにすると健康に大きな影響を与えるということを理解する必要があります。

 

脱炭素に向けて省エネ基準も改正されており、2025年に省エネ基準適合義務化がようやく決まり、これまでの低気密低断熱住宅は建てられにくくなりますが、この基準でもやはり他国と比較するとまだまだ物足りなさを感じています。

 

現在の省エネ基準では断熱等性能等級4が適用となっていますが、最低でもその上を行く等級5~6(HEAT20 G1、G2相当)が望ましいです。何より断熱性能だけでなく、隙間がないように気密施工をしっかり行っていただける業者、住宅会社に依頼することが必要です。

 

本日は以上です。