Aoiのi-smartで快適ライフ

一条工務店『i-smartⅡ』の住み心地や後悔ポイント、高気密高断熱住宅の家づくりのノウハウについて紹介します。

【後悔ポイント】一条工務店「i-smart」でありがち?一つ一つの窓が大きすぎた

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こんばんは。Aoiです。

今回は一条工務店「i-smart」でありがちだと思われる窓の大きさについて後悔したポイントを紹介します。

 

「i-smart」はツーバイ工法のルールにより、壁一面の大開口窓は採用できませんが、ルールに沿えばかなり大きな窓を採用することができ、公式HPでの外観イメージや展示場の商品でも一つ一つの窓が大きく取ってあり、解放感溢れるモデルで実際建てられる方も同じようにするケースが多いのではないかと思います。設計士さんもそのイメージで窓の選定を行います。

 

しかし、どれほど高性能な住宅だとしても冬季は窓を取りすぎると寒さを感じたり、夏季は日射遮蔽されていないと室内がオーバーヒートしてしまう懸念があります。特に「i-smart」は総二階建てルールがあり、軒での日射遮蔽が絶望的です。

 

私は考慮したつもりでしたが、それでもまだ窓が大きすぎたなと感じる箇所があり、今回紹介します。

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出典:アイ・スマート|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】

窓はなぜ必要?

そもそもなぜ窓は必要か説明します。以下理由により住宅において窓は必ず必要となります。

①採光(居室は建築基準法によって床面積の1/7以上を設ける必要がある)

②冬季の日射取得による暖房費低減

③景観を楽しむ

④通風

⑤非常用侵入口(3階建て以上の場合)

④に関しては我が家は一年中窓を開けない生活をしているので、「通風」に関しては関係ありません。一条工務店のロスガード90(全熱交換式の第1種換気システム)とエアコン・床暖房を使用した全館空調管理で窓を開けなくても全く困らない生活をしています。

 

⑤に関しては2階建てなので関係ありません。3階建て以上は建築基準法で様々な制約を受けます。

 

やはり、一番重要なのは①でしょうか。②も重要ですが、私の住む北陸では冬季の日射がほとんどないため、「窓からの熱損失>冬季の日射取得」の構図となってしまいます。

その地域の気候によって家づくりの考え方を変える必要があります。

窓のデメリットは?

以下の通りです。

①熱損失が大きい(一条工務店の場合、壁と比較して熱損失が6倍に悪化する)

②日射取得によるオーバーヒート

③外部からの視線

④防犯上のリスク

夏季は家全体に侵入する熱のうち約73%が窓からとなり、冬季は家全体の熱損失のうち約58%が窓からとなります。

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参照:高性能窓&サッシ「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】

「窓は大きく取ったほうが解放感があって良い」と思われる方も多いですが、つけすぎたり、大きすぎると住み心地が非常に悪くなるケースが多いです。

 

真夏日の直射日光を受けた窓の表面温度は内側から測定して40度にもなります。極寒の日は一条工務店のトリプル樹脂サッシと言えども、窓枠部分は断熱欠損もあり、表面温度は10℃以下になります。

我が家の窓の配置と後悔したポイントについて

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メインの窓のみ記載しました。このうち、後悔している窓は以下3か所になります。

①ダイニングの腰高窓

②浴槽上の開き窓

③階段吹き抜け部分の2連FIX窓

次に後悔した理由と「今ならこうしてた」改善案について紹介します。

①ダイニングの腰高窓を小さめのFIX窓にすればよかった

採光という点では南側と東側に配置した掃き出し窓で十分なので、ここはなくすか必要最低限のFIX窓を高い位置に配置すればよかったと思っています。

 

壁を残すことで間接照明や飾り棚を設置することもできます。子供の誕生日やクリスマスの飾りつけも壁があればやりやすいです。実際に住んでみると、開口部を絞って壁を残すというのも非常に重要だと感じました。

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改善後の外観イメージはこんな感じで該当箇所に小さめのFIX窓を2か所にしました。2階も合わせて変更してみました。黒枠なので目立っていますが、意外とメリハリがついて良いのではないかと思います。

 

ちなみに南側の掃き出し窓は冬季の僅かな日射取得を目的とし、夏季は日よけシェードをつけて日射遮蔽しています。東側の掃き出し窓はオリーブの木を植えて緑の景観を楽しみます。

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南側の掃き出し窓と日よけシェード

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東側の掃き出し窓とオリーブの木 思ったより成長が遅い。。

 

②浴槽上の開き窓を小さめのFIX窓にすればよかった

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一条工務店ではU値0.8W/㎡・KのLow-eトリプル樹脂サッシを標準採用することができますが、お風呂の窓はブラインド内蔵のペアガラスが標準となります。これは、当時知らなかったことなのですが、FIX窓への変更ができたようです。今では窓なしも選択できると聞きます。

 

お風呂場は全館床暖房の施工範囲が洗い場にしかないうえに一部断熱欠損もあるようで窓もペアガラスとなるとかなり冷えてしまう空間となってしまいます。

 

また、外気温が氷点下になるとペアガラスでは結露が発生します。

 

こちらの窓は小さめのFIX窓にするべきだったと後悔しています。窓なしも考えたのですが、休日は夕方ぐらいに子供たちと一緒にお風呂に入ることも多いため、採光は必要と考えました。 

③階段吹き抜け部分の2連FIX窓を小さめのFIX窓とエアコンを設置すればよかった

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階段吹き抜け部分に採光を目的とした2連FIX窓を採用しました。1枚にするパターンもありましたが、西日の日射が厳しいと思いましたので2連にしました。

しかし、これでも思ったり存在感があり、昼過ぎから夕方にかけての西日が厳しく、夏季は内部のハニカムシェードを半分以上閉めています。

 

こちらも必要最低限の大きさの窓を採用すればよかったと思いました。

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改善後のイメージはこんな感じで小さめのFIX窓とエアコンを設置すればよかったと思っています。

 

現在、エアコン1,2台で全館冷房(除湿)をしていますが、この位置にあれば1台で1,2階とも完全に全館冷房をすることができたと思っています。詳細は以下記事を参照ください。

まとめ:窓の大きさは住み心地に直結するため、慎重に検討が必要!

今回は一条工務店「i-smart」でありがちな窓の大きさについて後悔したポイントを紹介しました。

 

窓の大きさは住み心地に直結する非常に重要な項目です。また、何を重要視するかや地域によっても考え方が違ってくるので非常に難しくて奥が深い項目だと思います。

 

冬季の日照時間が短い日本海側は冬季の日射取得よりも熱損失が上回るため、窓を大きく取りすぎるのは良くないのですが、それでも景観や解放感を取りたいという方もいますし、冬季の日照時間が長い太平洋側は東西南の窓を大きくとって日射を取り入れることで暖房の負荷低減につなげることができますが、夏季は日射遮蔽をしないとオーバーヒートする懸念があります。

 

またあえて日射を取り入れて蓄熱させて、夜になってもエアコンをサーモオフさせないようにするという考え方もあります。

サーモオフとは

エアコン冷房運転時に設定温度に達すると稼働停止して送風モードになること。その際にエアコン内部の水蒸気が室内に戻るため、室内の湿度が上がってしまう。 

何を優先するのか、冬季の日照時間はどうなのかということをよく確認して決めていきたい項目ですね。

 

本日は以上になります。

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